2012年6月29日金曜日

きづきあきら+サトウナンキ『うそつきパラドクス』9巻・10巻(完結)

どうにも終わり方が納得しかねたのですが、もう一度読み返してみると腑に落ちる部分が出てきたりして、全巻読み直す必要を感じています。
幸いにもこの作品は全巻手元にありますから(買い揃えた期間が上京を挟まないという意味です)、それができる環境にはあるんですよね。

改めてすべて読み通してみると変わるかもしれないという前提のもとで現時点での印象を書くとすれば、当初読み切りの予定だったというのが納得できるというか、当初のコンセプトである、一般的な「浮気」(と「遠距離」)が描かれていた連載前半期のほうが胸に入ってきやすかったかな、と。
「共有」あたりから、読者である自分の目線の置き方が変わってしまった気がして。
ざっくり言ってしまえば、神目線から追従者へ、でしょうか。

……読んだそばからストーリーを忘れるような人間ですから、ここであまり分析的なことを書くのは妥当ではない気がしますね。
腕力(最終巻で「ポエム」と形容されているものとあまり外れません)でここまでもってこられた、もっていかれた感もありますが、そのようなところまで含めて、好きな作品でした。

次回作も楽しみです。
今日はここまで。

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